夜は嫌いよ。
だってあまりにも
静かだから・・・・

車の音も、
子供たちの声も聞こえない。

何も聞こえてこないと
つい考えてしまうの。
あなたのコト。

今まで他のものに
必死に取り組んで考えないようにしてきたのに・・・・・

静かな夜は嫌い。

何も考えられないから。
意識とは関係なく頭に浮かぶのは
大好きなあなたの笑顔。


もう辛い。
考えたくないよ?

考える度に
何かが音をたてて崩れていく。

これ以上あたしを壊さないで?

脆く儚いあたしの願い
あの星のように輝いていた
あの頃のあたし。

静かな夜に消え去った。



だから嫌いなのよ。
静かな夜は
あなたのコトを思い出させるカラ――・・・・・