死角の存在


「特に疾風の時は」




やっぱり澪先輩にはバレてたんだ……。




「それでこの間、疾風に聞かれたんだよ」




「………?」




「"いつも澪の後ろに居る子、誰?"って」




疾風先輩にはあたしの存在は"いつも澪先輩の後ろに居る子"としか思われてない。



澪先輩の背中に隠れてるあたし。



別にあたしが意図的に隠れてるんじゃない。



疾風先輩は澪先輩しか見えて無いからあたしが見えない。