「そんなに悩んでるなら決まりだねっ。」

「なっ…何!?決まり?」

「コ・ク・ハ・ク!!」

一瞬心が少し揺れた。

何で悩んでるのかっていえば、振られる事が怖いんだ。

告白なんて今までした事ない。だから振られた事もない。

マイナス思考のアタシの頭ん中では『告白=振られる』っていう公式が作られてる。

「告白したら振られるとか考えてるの?その前にさぁ、告白しなかったら後悔しない?」

…後悔?

言ってる意味がよく分からないけど、なんだかチクチクする。

「優人さんが他の女の子と付き合ったらどうする?後悔しない?」

…優人さんが他の女の子と?

想像したら涙が溢れてきた。

「後悔…なん…て……嫌っ。後悔する…くらいなら告白する…。」

絵里は子供をあやすようにアタシの背中を擦ってくれた。