同じ教室の隣の席。



そこには、






―――――小悪魔がいる。






「あ、天音ちゃん! これ落としたよ」


「へ? あっ、ありがとー」





にこりと笑う小悪魔。


小悪魔の落し物を拾ったそいつは、
もう手遅れだ。



顔が赤く染まっている。

小悪魔の魔法に掛かってしまったようだ。




「やっべ。マジかわいー!
何あの笑顔、エンジェル! 天使だよもう!」



違うよ。
天使笑顔の裏は悪魔だよ。



思わずそう言ってしまいそうになったのを急いで飲み込んだ。




小悪魔の事を見つめるそいつ。




その子悪魔はと言うと、
既に友達との会話を楽しんでるようだ。





「おい! 聞いてんの、宙人!?」