自然と華実先輩の口から溜め息が。
私はやや睨み気味に目をやる。
「…分かった分かった。
確かに叔父さんとはよく連絡を取り合っているけど、決して好意があるからじゃない。それは誓う。
同じ趣味を持った者同士、意気投合した、とでも思ってくれれば…。」
そしてまたも私の眉がつり上がる。
「趣味?意気投合?
愛国主義本の読破ですか?
それとも詰め将棋?
縁日の射的巡り?」
「…君本当に叔父さんのこと好きだね。」
これまで調べてきた叔父さんの趣味をつらつらと挙げると、先輩は表情を強ばらせてしまった。
やっぱり…。
本当は趣味じゃないんだな。
だって叔父さんの趣味は、一般の女の子ならなかなか受け入れ難いものが多いもの。
…まぁ私はその…、そんなとこも引っくるめて、叔父さんが好きなんだけど。



