姪は叔父さんに恋してる



―――


時刻、午後7時半。
到着は8時って聞いたから、私は1時間も前から駅に立っていた。

あと30分でやって来る智充叔父さんを迎えるために。


いちいち時計を見て、早く長針が進まないかともどかしい気持ちになる。

でも、叔父さんと話すための心の準備が欲しいから、長針がゆっくり進んでくれないかとも思う。


葛藤しつつも、時間は刻々と迫ってくる。

改札の向こうに叔父さんの姿を捜しながら、私はひとつ溜め息を吐いた。


「…ミニスカートなんて穿かなきゃよかった…。」

久々に会うのに素足を見せるなんて失礼かもしれない。

叔父さんに見られると思って気合い入れたのが裏目に出た気分だ。


…ふしだらだって言われたらどうしよう…。