私が黙って答えを待っていると叔父さんはどこか嬉しそうに笑いながら…
《ははは、あまりオジサンを照れさせないでくれ。》
「…………っ。」
思わずこっちが照れちゃった。
だって今の叔父さんの発言…とっても可愛いんだもの。無邪気で。
私がまた悶絶を始めた頃には、会話は別の話題へと逸れた後だった。
合計およそ、5時間弱。
7時から夜中12時まで交わされていた会話は両者の眠気により途切れ始め、途中からは叔父さんの問い掛けに、私がおぼろ気に答えるだけ、という失礼なものになっていた。
それを察した上でしばらく電話を続けてくれた叔父さんも、流石に眠気に勝てなくなってきたのか、
《さあ八智絵。もう寝よう。
声が“もう眠い”って言ってる。》
素敵な欠伸混じりに言ってきた。



