《あ。叔父さんの母校だ。
分かった。一緒に行こう。
久々に学校が見たいしね。》
「ほ…っ、本当!?」
思った通り、快く受け入れてくれた。
あまりの喜びに、私はその場で軽くジャンプ。
床板が少し軋んだ。
「じ、じゃあっ、時間…!
日曜日の朝10時に、K北駅で、いいっ?」
K北駅はK高の最寄り駅だ。
改札を出た場所に大きな噴水が設置してあって、待ち合わせ場所として皆に親しまれている。
私の家からはちょっと遠いのが難点だけど…。
《K北だね?分かった。遅れないように行く。
…ああ八智絵、前日は早く寝るんだよ?》
「!」
また子ども扱いだ。
勿論、そんな扱いをされた私が喜ばないわけもなく、しばし黙って悶絶してしまった。
《………。八智絵?
八智絵…?また何か…、》
「ううん、何でもないのっ!
約束ね!叔父さんッ!」



