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結局私はその後、10時を回るまでずっと叔父さんに電話の相手をしてもらった。
叔父さんと一緒にいれるのは嬉しい、と何度も伝えれば、「俺もだよ」と何度も答えてくれた。
会話が途切れれば、「泣いたせいで目は腫れてないか」とか、「叩かれたところは痛くないか」とか、私の心配をたくさん、たくさんしてくれた。
ずっと話してたら寝不足になることも、明日叔父さんは仕事があることも気にかかったけど、私は電話を切ろうとしなかった。
叔父さんも全く通話を終了する様子がなくて、…私の気が済むまで付き合ってくれるみたい。
「…叔父さん、明日、お仕事は?」
一応訊いてみる。
《あるけど大丈夫。
早起きは得意だ。》
叔父さんは楽しげだった。



