姪は叔父さんに恋してる



「悪いなんて言ってないわよ。それにしてもあなた本当に叔父さんのこと好きねぇ。
大学も付属のとこ行きたいんでしょ?」


よ、よく知ってるな…。


でも、進路なんて正直どうでもいいの。
私は少しでも叔父さんに近付きたいだけ。



「だって私、叔父さんのこと…好きだもの…。」



永遠の愛を誓う気持ちで、私は言った。

その言葉は真実。
私は叔父さんが好きなの。
昔から、ずっとずっと想ってるの…。

…でも、



「ふふ、そうなの?」



お母さんは微笑ましそうに言った。
その表情に、私の気持ちを理解した様子はない。


お母さんは、私が姪として叔父さんが好きなんだと思ってる。


私が叔父さんを“一人の男性”として見てることなんて…お母さんは知らないんだ…。