「そうそう八智絵、あなた受験はK高校目指すってこと、叔父さんに言ったの?
叔父さんの母校でしょ?」
―――えっ!?
「な、なんで知ってるの!?」
私は思わず、抱えていた服やら漫画やらを足元に落としてしまった。
だって、まだ友達にも言ってないのにどうしてお母さんが知ってるの?って思うじゃない。
K高校…。
今は共学だけど昔は男子高で、そして叔父さんの母校でもある。
多少レベルは高いけど、叔父さんの後輩になりたいから中学出たら絶対そこに進学したい!
…なんてことは、進路指導の先生にしか言ってない筈なのに…。
「なんでって、進路指導の先生に聞いたのよ。」
あ、やっぱり…。
「い、いいでしょ?
高校選ぶのは私の自由なんだから。」



