「っ…、叔父さん待って…!」
「八智絵。追うな。」
お父さんの制止を無視し、私は叔父さんの背中を追った。
二ヶ月ぶりに会えたのに、こんなに早く別れてたまるもんか。
玄関では、靴を履き終えた叔父さんがドアを開けようとしているところだった。
私が追いかけてきたことに気付いてる…筈なのに、叔父さんは振り返りもしてくれない。
「叔父さん…!」
呼んでもやっぱり無駄だった。
外へ出ようとする叔父さんを更に追うため、適当なサンダルに足をつっかける。
ドアが閉まりそうになった時、やっと私は叔父さんに追いついた。
…それまでの道のりが凄く長く感じられた。
「叔父さん、待って!」
ドアの隙間に体を滑り込ませ、閉まる間一髪で外に出る。
叔父さんの背中に強めに呼びかけると、やっと足を止めてくれた。



