姪は叔父さんに恋してる



帰っちゃう、の?

叔父さん、来たばっかりじゃない。まだいてもいいじゃない。
お父さんなんか関係無しに…。
叔父さんは居ていいのに。

もう、お別れなの?


嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。
離れない。離れたくない。
帰らないでよ。叔父さん、嫌だよ。
そんなの駄目。嫌。許さない。

叔父さん…、認めないよ、そんなの。


「……そん……。」

頭では拒絶の言葉がいくらでも飛び交うのに、実際口に出たのは、日本語かも分からない呟きだけ。

こんな理不尽な人のために、叔父さんが引き下がることなんてないのに。

でも叔父さんはそのまま一礼すると、

鞄を手に取って、玄関へ向かうために踵を返してしまった。


「じゃあ姉さん、また。」

「…あ…、え、ええ…。」