叔父さんの細められた澄んだ目が私を捉えて、そして、笑顔。
なんでこんなに、叔父さんは私に優しいんだろう。
他の誰でなく、私に…。
紙袋を受け取って、私はゆっくり体を起こす。
ちょっと顔が赤いのは紛れもなく叔父さんのせいなんだけど、私が起きるのに手を貸してくれた叔父さんもまた、ほんのりと頬を赤くしている。
それが私の望む理由でないことは百も承知だ。
重いから焦ってるんだろうな。どうせ。
「あら、なぁに?その袋?」
お母さんが目敏く反応。
「叔父さんの仕事道具が入ってるっていうから、ちょっと見てやろうと思って。」
すかさず、私は嘘を吐いた。



