「叔父さん…っ、大好き!!」
「うおっ!」
気持ち通り、私は喜びに任せて叔父さんをソファに押し倒した。
流石に予測していなかったのか叔父さんは踏ん張る間もなく、ドスンと後ろへ倒れ込む。
そこへ、お母さんが慌てた様子で入ってきた。
「こら八智絵!叔父さんになんてことしてるの!」
未だ叔父さんに引っ付いて離れない私を剥がそうとすると、叔父さんが笑いながらそれを制止する。
「だ、大丈夫だ姉さん。
いつもの八智絵の癖だ。
慣れたものだよ。」
「でもいい加減この子も大人っぽく振る舞わないと…ねえ?」
大人っぽくなんてそんな気休め意味ないのに。
でも…。
「いいんだよ。俺と居るときくらい、八智絵には子どものままでいてほしいんだ。」



