「…叔父さん。キスしたいよ、私。
頬でもいいから。」


「まだ我慢。」

「いつならいいの?」

「じゃあ家に帰ったら。」

「待てない。」

「じゃあ、校門に着いたら。」

「約束だよ?破らないでよ?」

「破らない。約束な。」



「…叔父さん。」

「ん?」



「“愛”ってさ、良い言葉だね。」

「そうだね。」