でも返ってきた答えは、私が密かに期待してたものではなかった。
「え?ああ、これは俺の仕事道具。お土産じゃなくて残念だったね。」
「なぁんだ…。」
随分可愛い物持ってるんだなぁとか、好きなブランドなのかなとか、新しい発見が出来ると思ったのに。
…心のどこかで、私へのお土産なんじゃないかとか、思ってみたのに。
…自意識過剰?
でも、凄いのは…、
「八智絵は、林檎好きだったね?」
叔父さんが、ことごとく私を喜ばせる言葉を言ってくれること。
「うん、大好きっ!」
「なら良かった。お土産は林檎なんだから、林檎を喜んで欲しいな。」
ああ…もう…。
どうしてこうも…、叔父さんは私を喜ばせるのが上手いんだろう。
もっともっと、好きになってしまいそうだ。



