それなら…。
「…………。」
叔父さんがそう言うなら…。
私は一旦手を止め、ゆっくりと後ろを振り返った。
そこにいたのはスーツ姿のまま立ち尽くすお父さんと、何やら大きな荷物を持つお母さん。
どちらも沈痛な面持ちを隠していなかった。
お父さんは、また大事な娘が危険に晒されていると思っての表情だろう。
お母さんに至っては、そんなお父さんの心情を知っているからこそ。
私は何と言えばいいか迷って、ちらりと叔父さんを盗み見る。
そんな叔父さんもまた私を見てくれたために目が合い、それは同時に私に決意を促した。
問題はまだ済んでいないよと、叔父さんが目で語りかけてきたから。



