「うん!元気元気!
叔父さんが来るって聞いたら嬉しくって!」
全部本音だ。そして、本心だ。
叔父さんが少しも照れないもんだから、私はもう一度ギュッとしがみつく。
でも叔父さんは、やっぱり頭を撫でるだけ。
本当に、姪っ子が甘えたがってるだけと思ってるらしい。
そう思われてるなら嬉しいけど…やっぱり少しだけ寂しくなった。
「ほら、八智絵。あまりイチャイチャしていられないぞ。
義兄さんと智尋姉さんを待たせてるしな。」
「……………。」
最初のセリフで私は浮かれかけたけど、直後のセリフで気分が沈んだ。
「…叔父さん。お父さんのことを“義兄さん”なんて呼ばないでよ。」
「え?」
叔父さんが少し驚いた顔をした。



