なんでなんでなんで?
どうして叔父さんがここに?
いや、地元なんだから有り得ることなんだけど、それにしても偶然って意味が分からない。
頭の中はパニックになりながらも、気付かれないよう必死に身を小さくする。
そのお陰か、叔父さんは私に気付くことなく、清原さんのもとへ歩いて行った。
「…………。」
それがほんの少し寂しいと感じるのは、仕方ないことだと思う。
「あらいらっしゃい。
また来てくれたのね。
嬉しいわ。」
…嬉しい?
「ああ。仕事を早めに切り上げて来たんだ。
…早く、会いに行きたくて。」
叔父さんの、照れ臭そうな声。
早く会いたいって…清原さん…に?
自分でも分かるほど、心臓の鼓動が速くなっていく。
これ以上聞いては駄目だと耳の奥の警鐘が煩い。
なのに、意識は全く二人の話から離れなくて。



