ぬいぐるみの小物を単品であげても普通は喜ばれないけど、私は以前、
トモミくんと入れ替わりに叔父さんにプレゼントしたものをよく覚えていた。
だから、
「決めた。」
麦藁帽子を手に取ると、真っ直ぐ清原さんのいるレジへ。
私が向かって来るのが見えた清原さんは笑顔を見せ、「買ってくれるの?」と嬉しそうに訊いてくる。
頷きはしたけど、無言のまま私は商品を手渡す。
「あら?小物だけ?
ぬいぐるみはいいの?」
言うと思った。
“もう持ってる”とも“他の人へのプレゼント”とも言うことは出来たけど、それはなんだか清原さんに良い印象を与えてしまいそうで、
「あんまり、持ち合わせがなくって…。」
ぶっきらぼうに言った。
そんな私の姿に、清原さんは困ったように笑う。



