女の人の胸の名札にはローマ字で“KIYOHARA(清原)”と書いてある。
ますます、お店にぴったりのイメージだ。
「グッドタイミング。
このお店12時丁度から開くの。貴女が今日の一番乗りね。」
女性らしい綺麗な歩き方で近づいてくる清原さん。
…私は、あんまり初対面の人と話すのが好きじゃない。
ましてこんな綺麗な人と。
何を話せばいいのか分からず、とりあえず「はい。」とだけ答えておいた。
すぐ傍まで来た清原さんは、私の持っているぬいぐるみをチラリと見る。
「それ気に入った?
可愛いでしょ。お店で一番人気なのよ。」
「へぇ…。」
一番人気、か。
じゃあ叔父さんも、人気だから買ったのかな。
…私、あんまり流行とか追うほうじゃないんだけどな。



