姪は叔父さんに恋してる



やっぱり叔父さんはここで買ったんだ。
他のぬいぐるみではなく、トモミくんを。


「…………。」


こんなにたくさん種類があるのに。

叔父さんは、どんなことを思ってトモミくんを選んでくれたんだろう。


隣にある、犬やネズミのぬいぐるみを手に取りながら私は想像した。

乙女チックな雑貨に囲まれながら、ぬいぐるみを真剣に吟味する叔父さんの姿を。

その姿はとても33歳の男の人らしくなくて、とても可愛らしくて愛しい。

ふふっ、と思わず笑ってしまった。


「あら、いらっしゃいませ。」


「!!」


突然遠くから声を掛けられて、私は心臓が飛び出すかと思うくらい驚いた。

慌ててレジのほうを向くと、そこにいたのは店員さんらしい女の人。

大人っぽい白いブラウスを着、髪をゆるく巻いた、このお店にぴったりの容姿の人。