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叔父さんへの罪悪感を思い、電話のことを悔やみ、私の40分は色を失ったまま終わった。
《K原駅。K原駅に到着です。
お出口は右側です。》
淡々としたアナウンスの後、右側の扉がガタガタ音を立てて開く。
無言で降りていく乗客に混じり私もホームに足を付けた。
…こういう時、知らない人に囲まれるのは本当に苦痛だと感じる。
優しさも何もあったもんじゃない。
自分が歩く道しか見えない。
無感情で無関心。
人間なんて、他人に対してはそんなものだ。
…だからか、無性に優しさが恋しくなる。
改札を目指して階段を上る時、後ろから追い上げてきた人と肩がぶつかった。
謝りはしなかった。
だって向こうも謝らないから。
…それに、その人がスーツ姿の背の高い人だったから…。
誰を連想したのかなんて、分かりきってる。



