記す者

「!」

 メモリの中身を確認していたノインは、入っていた画像に少し驚いた。

 それは、ベリルと自分の画像だった。

『ベリルの事を誰にも喋るつもりは無い』

 そんな意味が込められているようにも感じられた。

「いい写真じゃん」

 画像を見てつぶやく。

「!」

 その中の1枚に、ノインは釘付けになった──ベリルが少年に笑いかけている画像──ロングとアップの2枚のうちのアップの方だ。

 それはまるで、聖母の微笑みのようだった。

 ベリルは男なのに、その言葉が何故か合う。

 こんな顔見たら、誰だって惚れるよ……ノインは改めて、自分が好きになった相手に溜息を漏らした。