記す者

 それを横目に、ベリルは手紙に目を通す。読み終わると、クスッと笑みをこぼしノインに渡す。

「なんて書いてあったの?」

「読めば解る」

 眉間にしわを寄せ、ノインは手紙に視線を落とした。

『拝啓、お元気ですか?

私は相変わらず戦場で取材とカメラの撮影に明け暮れています。

私が持っていた画像を送ります。

それは、私が持っていても仕方がないから。

それと、その絵はあのとき助けた少年が描いたものです。

ベリルなんだって。

それでは、2人とも元気でね。

            ケイト 』

「! これ」

 ノインは驚いて顔を上げる。