記す者

  麻酔? どうして麻酔なんて……彼自身が必要なわけでもあるの?

「! ベリル」

 首をかしげていると、ベリルが小さく呻いた。

「少し、眠る。20分ほど」

 小さく笑って目を閉じる。

「え?」

 聞き返したが、すでに眠ったようだ。

「まったく、しつこいんだから」

 ノインは舌打ちして街中に車を向けた。