ベリルは東を指差しながら、

「3人一組で攻撃。私は向こうに」

 言われた者たちは装備を軽くして、ウォーミングアップするように肩や腕を回し始めた。

 ベリルは、銃撃の合間をぬって仲間の1人に駆け寄る。

「何人、いると思う」

「各、ヶ所に5人ずつくらいかな」

 自分の予想と同じだと確認して頷いた。

 準備を終えた事をそれぞれが示すと、ベリルは手を挙げ一斉に森に向かって走る。

 いくつもの銃声と叫び声が森の中から響いた数分後──辺りは静まりかえった。