記す者


 翌朝、準備を済ませた傭兵たちは各々ジープに乗り込む。

 ケイトは、ベリルとノインのいるジープに飛び乗った。

 村はうっそうとした密林の中にある──大勢で移動しても仕方のない環境に、ベリルは18人の傭兵に声をかけた。

 そのうちの2人から、それぞれ1人ずつ「連れていきたい奴がいる」との声に2人追加されている。

 その2人はまだ初々しく、弟子なのだと紹介された。

「どうして傭兵になったの?」

 ケイトのその質問に、

「自分の力を、人を助けることに使いたかったから」

 1人がそう答え、もう1人は、

「戦争で家族を失った。兵士としてでなく、自分の意思で、そんな人たちを救っていきたい」

 互いにそう答えた。