記す者

 一際大きな側面の無いテントにベリルは足を向けた。

 ケイトもその後を追う──ベリルは、ケイトに小型のヘッドセットと保存食、そしてハンドガンを手渡した。

「撃つつもりが無いのは解っている。それは自身だけではなく仲間も守る意味が込められている」

「ありがとう」

 ケイトは素直に受け取った。