記す者



 輸送機がノインたちを乗せて飛び立った──安定飛行に入ると、ベリルがコクピットから顔を出す。

 そんなベリルに、帰りの副操縦士が握手を求めた。それに気さくに応える。

 その副操縦士は40歳を越え、あごひげを蓄えた無骨な男だ。その男が、ベリルを羨望の眼差しで見つめている。

『素晴らしき傭兵』と呼ばれている事は聞いていたが、ここまでの影響力を持つ人物だとは思わなかった──ケイトは、ますますベリルに興味をそそられた。