すでに車に乗り込んでいたベリルは、ケイトを連れて来たノインに眉をひそめた。 「説得は失敗かね」 助手席に乗り込んだノインに発すると、後部座席に座っているケイトを一瞥して肩をすくめた。 よく考えれば、ベリルが言っても無駄なのにあたしが説得出来るワケないじゃない……ノインは、くたびれもうけした事にどっと疲れた。