記す者


 翌朝──いつものようにベリルとノインの2人がエレベータから降りてくる。

 昨日の事があるにせよ、ケイトはジャーナリストとして彼を諦める訳にはいかなかった。

 チェックアウトを済ませる様子を見て、ケイトも慌ててチェックアウトの手続きをとる。

 ノインは、そんなケイトに近づき険しい表情で発した。

「あたしを取材して」

「! ノイン」

 彼女の言葉に、さすがのベリルも驚いた様子だ。

「あたしになら、いくらでもしていいから」

 必死にベリルを守ろうとしている──それは、彼女の精一杯の言葉だった。

「それなら……」

「だめだ」

 ベリルが口を挟んだ。