記す者




 そうしてベリルの部屋に戻ったノインは、ソファでブランデーのグラスを傾けているベリルの隣に座り、その腰に腕を巻き付かせた。

 ベリルは何も言わずに、彼女の頭を優しくなでる。

 ノインは、彼の正体がケイトにバレる事を危惧(きぐ)している。

 ベリルが不死だと気付かれて、彼女がそれを公表してしまったら?

 その後の想像が怖くて、強くと目を閉じる。