記す者

 それを見たケイトは、コップに水を注ぎノインに手渡す。

「! ありがと」

 一口飲んでひと息つくと、再び口を開いた。

「あたしはベリルに助けられたんだ」

「そうだったの」

「ベリルってああいう人でしょ、だからあたしは気が抜けないっていうか」

「彼って誰にでもああなの?」

「そうよ、誰にでも優しいの」

 ケイトは眉をひそめた。

「男女の区別なく?」

「恋人の区別だって無いわよ」

 それにケイトは目を丸くする。