記す者


 朝──ホテルのレストランに向かうとケイトがすでに朝食を食べていた。

 それを見たノインが隣の席にあえて座り、ベリルは仕方なくそれに従う。

「ねえあんた」

 ノインがおもむろにケイトに話しかけた。

「どこの国の人?」

「え、どうして?」

 聞き返したケイトに、

「別に。自分の国の中のコトはいいんだ。って思ってさ」

「それって、どういう意味?」

 ケイトはそれにピクリと眉を上げた。

「あんたの国って、1人も死人が出ないくらい平和なの?」

「何が言いたいのよ」

「よせ」

 ベリルはその会話を制止する。