「へえ~ジャーナリストねぇ」

 ベリルの右側の席につき、ノインはオレンジジュースを口に運んだ。

 青みがかった金色の髪は肩まであり、緩やかなウェーブを描いている。

 そして、その瞳は夕暮れを思わせるオレンジ。

 その黄昏色の瞳を、挑戦的にケイトに向けていた。

 彼に近づいた事を怒っているようだ。

 しかしすぐ小さく溜息を漏らし、諦めたような表情を浮かべる。

 ベリルの恋人だと名乗ったノインという女性は、彼がモテる事を仕方なく思っているようだ。