「えッ!?瑠美って爽歌ちゃんとも知り合いなの!?!?」


瑠美も驚いた様であたしにそう聞いてきた。

「うん。まだ東京にいた頃の友達♪」

「マジで!?瑠美が真田君と幼なじみってだけでも凄いのに爽歌ちゃんとも友達なんて凄すぎじゃん!!」

「あたしだってビックリやわ!まさか俊ちゃんまで芸能人なってて、しかも2人と同じ学校とかッ!!なんか近くにいるって感じで、俄然やる気出てきた!!」


あたしがそう言うと、さっきまでのテンションは何処へやらといった感じに麻梨の顔付きが真剣になった。








「やっぱり好きなんだね。真田君のこと…。」

「当たり前やん!!でも何で?」

「だって真田君、芸能人だし、難しいって思って…。」


麻梨がそう言った。


でもそれは、どうしてもあたしに言ってるようには、聞こえなかった。

もっと別の違う相手に言っているように思えた。




それから、あのとき麻梨の態度が変わった理由もわかった気がした。



そっか、あのとき麻梨が変やったんってこれのせいやったんや…。






そしてあたしは言った。

「あたしも難しいと思うで?…でも、何もしんと終わるのだけはいややもん!!」