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「やだよぉ…!あたし、俊ちゃんと離れたくないよぉ!!」


お父さんの仕事の都合で大阪に行かなくてはならなくなったあたしは、駅のホームで大泣きしていた。







「そんな事言ったって仕方ないじゃん…!瑠美のお父さんの仕事の都合なんだから…。」


彼はあたしの幼なじみの真田俊也(サナダ シュンヤ)。
家が隣どうしで小さいときから一緒にいた。

だから離れるのがとてもつらかった。





「わかってるもん!!そんな事わかってるもん!!でもやなんだもん…!!」


いつまでも泣き止まないあたしを見て俊ちゃんはポケットから何かを取り出してあたしの前に差し出した。




「これあげるからもう泣かないで。」


そう言ってあたしに手渡した。

渡された物を見てみると、それは俊ちゃんが大事にしていたドクロのキーホルダーだった。