私にそう呟いたのは、今まで見たことがないような整った顔の男。 ドキ… その切れ長の目に見つめられた私は、目がそらせなかった。 「あ…そっちこそだっ誰?」 「…。お前、俺知らないなんて人間じゃねーよ?」 ちょっと待て。 この男、今なんつった? ー…はぁ? 「…ぅ。」 「は?」 男は、私の声が聞き取れなかったのか、尻餅をついている私に耳を傾ける。 「自意識過剰だっつったの!!!!」