3人は、風のように集団に向かって校庭に足を踏み入れた。


「あとは、お前だけだな。ー…覚悟しろよ」


そう言って、私の上に乗っかる俺を睨む。


その姿は、まるで獲物を見つけた狼のようだった。


「お…鬼我利っ!こっちにわ人質がいんだぞ!!」
さっきまで余裕ぶってたその男は、震えながら私を立たせて、ナイフを突きつけた。

どこからナイフ出したんだよ…。



「!…卑怯だぞ!」

私より焦っている鬼我利。
なんで、私なんかの為に…