あの盗聴器は、その場に捨ててきたはず…

「今更何の用ですか?盗聴器ならつけな」

「黙れよ」

…痛ッ
私の言葉は、男によって遮られた。
痛い。私の頬はみるみるうちに赤くなった。

「…っ。女に手あげるなんて最低ッッ。」

「反抗するその目いいね~♪誘ってんの?」


ニヤニヤしながら近づいてくる。
この男きもい…

口は笑ってるけど、目笑ってない。
逝っちゃってるよ。