「小栗以外の女子は副担について寮まで行け。小栗と男子は俺についてこい。」 ちょーい。 待て待て。 本当に私は男子寮なの?!いくらなんでも健全な年頃の男子高校生の中にか弱い(←?)私がわざわざ入るなんて、飢えてる狼の群れに餌入れるのと同じだよ!! 加瀬のどアホ!!!悪魔!!疫病神! 「なぁ、小栗。思っていることはそれだけか?」 「んぁ?ー…もしかして…」 サーッと血の気がひくのがわかった。 なぜなら、私の前には、血管が浮きだしている加瀬の恐ろしい顔があったからだ。