「とにかく家入りな!」



麻耶は私を家に入れてくれた。

麻耶の部屋に入ると、ベッドに座らせてくれて優しく


「何があったの?泣いてたらわかんないよ」


って聞いてくれる。



「ぅう・・・あ・・・のね」



話そうとしても涙が止まらなくて、途切れ途切れに話した。

絶対に聞きにくかったけど、麻耶は一生懸命話してくれた。



「そっか・・・瑛都さんに本命か・・・」




麻耶のお姉ちゃんの麻衣さんもお兄ちゃんと瑛都と同級生で、同じ学校で仲がいい。

だから、麻耶も瑛都のことを知っている。