『起きて……ケンちゃん』





ベッドの中にいる住人の肩を揺らす。



『ママが帰ってくるから。そろそろ…』





“ケンちゃん”は、眠たい目を擦り起き上がると、ベッドの周りに脱ぎ散らかした下着をはく。







『じゃあ…また来る。』
『うん。』



愛は“ケンちゃん”の唇にキスをし、一度優しく抱きしめた。






愛は“ケンちゃん”を見送ると唇を手の甲で拭った。


そして“ケンちゃん”が寝ていたベッドのシーツをはがし洗濯機に放り込んだ。









嫌悪感でいっぱいの顔で。