それは、いつの日からか見ていない父の笑顔でエイダはやっと元通りになれたことを実感した。 まだお互いぎこちなくても、これから慣れていくだろう。 長い間遠ざけてきた愛情、温もり。 それらを当たり前と受け止められる日がいつか来る事をエイダは願う。 そしてエイダは心で父に語りかけた。 父様と母さんはすれ違っているだけ。 だから、父様には酷かもしれないけれど、ちゃんと母さんと向き合って欲しい。 石畳の回廊を二人で歩きながら、エイダはこれから父が直面するであろう事に思いを馳せた。