けれどそれさえも無理しているのではないか、という疑心が頭を廻る。

一度普段と違うエイダを見てしまうと、その映像が離れなくなる。


しばらくしたら石釜のようなオーブンから生地の甘い香りが立ちこめてきた。

ナオトはエイダの変化を気のせいだと思うことにして、頭を振った。


それから駆け足でオーブンへと向かい、エイダに代わって熱々のシュークリームを取り出した。