前に聞いた時もかける言葉がなく、ただ無言でエイダの隣にいたことを覚えている。 ナオトにはまだ両親が二人とも健在であるから下手に同情を向けるのも愚かな気がしたのだ。 自分の誕生日と愛した女性の命日が同じだなんてまったく皮肉だ。 一度に沢山の事柄を思い出しているナオトの横で、エイダは窓の外を呆けて見つめている。 窓の外の光景は、ただの自然なのか、それとも懐かしい母の姿なのか。