「そこ違う!先に砂糖入れて」
「今やろうとしてたんだよ」
「強がるな。ナオトがバターの分量間違えたのは知っている」
「ま、間違えてねぇよ!」
ナオトが焦って返すと、エイダは勝利を確信した笑みを向けてきた。
今、二人がいる場所は軍の調理場で中佐権限で特別に貸して貰っているのだ。
こんな所に中佐権限を発揮するのもどうかと思うが。
親父さんへのプレゼントをシュークリームにすると言ったエイダは一人で作るより二人のほうが楽だからという理由から、ナオトを調理場に引っ張ってきたのだった。
「世間はクリスマスだというのに…」
「どうせ暇していたんだろう?なら良いじゃないか」
エイダは全く悪びれずに答えるものだから、言い返すのも億劫に感じてナオトは口を閉ざした。

