皮肉と剣と、そして俺Ⅱ



対してエイダは店内を堂々と闊歩していて、近くにいる客がさり気なく路を開けていた。


何をしているんだか。


慌てて背中を追いかけると、エイダはある場所で止まっていた。

ナオトの気配に気付いたのか、振り返ったエイダは唐突に言う。


「決めた。これにする」

「どれ?」


エイダの肩越しに覗き込むと、視界には淡い、綺麗な黄色をしたシュークリームが幾つものあった。


「これって、これ?」


ナオトは訳が分からず、エイダの言葉を繰り返す。
だが理由を話さずにエイダは高らかに断言した。


「決めた。父へのプレゼントはシュークリームにする」